- 退職金のランキングが知りたい
- 退職金に関する情報を深く知りたい
- 退職金の選択に迷っている
自分の退職金は平均から見てどの程度か、将来どう資産形成をすべきか、を調べるために退職金ランキングは参考になるのだろうか。気になっている人も多いだろう。
この記事ではランキングから退職金の活用方法までお伝えする。
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退職金ランキングの意義と活用方法
退職金ランキングとは、退職金をあらゆる観点からランキング形式で評価したものだ。どの程度参考にするべきか見ていこう。
ランキングの基準と評価方法
一つの例であるが、以下の表は厚生労働省が2021年に大企業を調査対象とした「賃金事情等総合調査」の結果である。
2021年 大企業の業界別退職金ランキング
順位 | 業界名 | 平均退職金額 |
---|---|---|
1位 | 製造業(石油) | 2,614万円 |
2位 | 製造業(非鉄金属) | 1,807万円 |
3位 | 新聞・放送 | 1,780万円 |
4位 | 商事 | 1,585万円 |
5位 | 鉱業 | 1,571万円 |
6位 | 電力 | 1,571万円 |
7位 | 製造業(窯業・土石製品) | 1,524万円 |
8位 | 製造業(製鉄・製鋼) | 1,514万円 |
9位 | 製造業(製鉄・製鋼) | 1,367万円 |
10位 | 私鉄・バス | 1,315万円 |
この表からわかるように、エネルギー業界が高い金額を示している。2016年から電気の自由化が始まってはいるが、まだまだ競合が少ないため上位を独占している。
このランキング以外にもさまざまな切り口からランキングが報じられている。
ランキングから得られる情報の活用
ランキングから得られる情報を活用することも可能だろう。
例えば、転職活動をするのに、現在は退職金が少ない業界にいる場合には、退職金が多い業界に転職を考えるなど、退職金の多い業界のランキングを参考にするなどが可能だろう。
ランキングの注意点と誤解を避けるポイント
ランキングを情報源として活用する注意点や誤解を避けるためには、具体的に自分の退職金にそのまま当てはまるものではないことを知っておこう。
ランキングで発表されるようなものは、目を引くためにある程度脚色や極端な例を挙げている可能性があり、自分が受け取る退職金として基準にしてしまうと、思ったよりも貰えないという事態になりかねない。
特に大企業と中小企業とでは差が大きくなる可能性が高いだろう。あくまで読み物として参考にする程度にするのが良いだろう。
退職金制度の種類とそれぞれの特徴
退職金制度にはどのような種類のものがあり、どのような特徴があるのだろうか。具体的に見ていこう。
退職金制度とは
退職金とは、従業員が会社を退職した際に受け取るお金のことをいう。退職金は長期雇用制度の中核であり、勤続期間に応じて金額が増加する退職金制度については、多くの企業で採用されている。
平たく言えば、会社の経営課題の一つに、「人材の確保・従業員の定着」がある。求人の条件として退職金制度があれば有利になるし、従業員の定着にも役に立つ。
働いている従業員にとっては老後の資産形成にとって重要なものとなる。
一般的な退職金制度の種類
一般的な退職金制度としては、次のようなものがあげられる。
- 退職一時金制度
- 確定給付企業年金制度
- 確定拠出企業年金制度
- 退職金共済制度
退職一時金制度とは、退職時に会社が事前に決められた金額を一括して支払うもので、従業員は一括で大きなお金を受け取ることになる。
また、退職金を一時金で受け取った場合は「退職所得」となり、勤務期間が長いほど税制上の優遇がある。
確定給付企業年金制度とは、厚生年金保険の適用事業所において、事業主が従業員と給付の内容をあらかじめ約束し、従業員がその内容に基づいた給付を受けることができる企業年金制度である。
会社が保険会社や信託銀行などに退職金となる資金を積み立てて、その運用を委託する。
確定拠出企業年金制度とは、会社が退職金の資金を積み立てて、従業員がその運用を行い、運用結果を退職金として受け取る仕組みをいう。
運用次第で資金の増加もあるが、運用がうまくいかないと元本割れする可能性もある。従業員は運用の知識が必要になる。
退職金共済制度は、中小企業退職金共済制度(以下、中退共制度)は、独力では退職金制度を設けることが難しい中小企業において、事業主の相互共済の仕組みと国の援助によって退職金制度を設ける制度である。
企業ごとの独自の制度
以上のような制度のほかに、企業ごとに独自の退職金制度を設けていることがある。
例えば、フラクタルシステムズ株式会社では、2019年から中小企業退職金制度に加えて、退職時の株価と連動させるF株制度を導入し、社員の士気高揚に役立てている。
他にも退職金の算定方法として、従来からの勤務年数の長さや給与額だけでなく、ポイント制を導入している企業もある。
制度選択時のポイント
いくつかの退職金の制度を選択する場合のポイントにはどのようなものがあるのだろうか。
まず、支払額が確定しているタイプの退職金制度を選択するか、支払い額が運用結果で変動する確定拠出企業年金制度を選択するかは、選択のポイントである。
支払い額が運用結果で変動する確定拠出企業年金制度を利用する場合大きく増やす可能性もあれば大きく減らす可能性もあるので、そのリスクを容認するかどうかは選択のポイントだ。
また、退職一時金制度では会社が支払えないリスクがあるが、退職金共済制度であれば会社が倒産してしまった場合でも、支払われるので安心だ。中小企業に勤務する場合に、中小企業退職金共済の加入をしているかどうかは、選択のポイントになる。
ただ、入社する会社を選択する基準が退職金という人はそう多くはないだろう。選択しの一つとして考えてほしい。
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退職金受取方法とそのメリット・デメリット
退職金には一時金と年金の受け取り方法があるが、それぞれのメリット・デメリットと併せて確認しよう。
一時金で受け取る場合のメリット・デメリット
一時金は退職金を一括で受け取る方式で、年金は退職金を分割で受け取る方式だ。
一時金の方式で受け取るメリットとしては、
- まとまったお金を手にすることができる
- 退職金を元手に運用をして増やすことができる
- 年金制度よりも税制面で有利なことがある
一方でデメリットとして、
- まとまったお金がはいるのでつい使いすぎる
- 退職金を元手に運用をして損をすることがある
- 年金制度のほうが受け取れる額が多い可能性がある
年金の方式で受け取るメリットとしては、
- 安定した生活費を受け取ることができる
- ついつい使いすぎる心配がない
- 運用で損をするリスクはない
一方で年金の方式で受け取るデメリットとしては、
- まとまったお金を手にすることができない
- 一時金よりも多く税金を払う可能性がある
どちらを選ぶかは、
- 自宅の建て替えなど一時的なお金が必要か
- 使いすぎる心配の有無
- 運用をしたいかどうか
などの事情をもとに判断をする。
選択肢による税金
退職金を一時金として受け取るか、年金として受け取るかによって、税金で次のような違いが出る。
一時金として受け取る場合には、退職所得控除を受けることができる。
勤続年数20年超の退職所得控除の計算式は「800万円+70万円×(勤続年数-20年)」で計算される。勤続年数が40年ある場合、800万円+70万円(40年-20年=20年)=2,200万円が控除されることになる。
年金として受け取る場合は、受け取り総額が一時金よりも多くなる。ただし、控除を超えた分は雑所得として毎年所得税・住民税の課税対象となる。
また退職金の年金受け取りによって毎年の所得が増加することで、一時金で受け取った場合よりも社会保険料の負担が重くなる場合がある。
個人の状況に応じた受け取り方法の選択
どちらの方式が望ましいかは個人の状況によるだろう。
例えば、住宅ローンの一括返済に充当するなど、具体的な使い道が決まっている場合は一時金での受け取りがよいだろう。
大きなお金を手にすると使ってしまいそうだと考える人は年金形式での受け取りを選択するかもしれない。しかし大多数の人がどうすればいいのか迷っているのではないだろうか。
悩みがあるような場合には、専門家に相談を行うのが望ましい。
まとまった金額の退職金の相談は誰にするべきか
この記事では退職金が多い業種のランキングから退職金の受取り方法、受取り方によってのメリットまで解説した。退職金は会社にとっては大きな金額だ。
その退職金を管理運用するのに迷ったら専門家に相談しよう。専門家といってもさまざまな人がいる。銀行や証券会社の担当者やファイナンシャルプランナーなどだ。その中でもおすすめはIFAだ。
IFAとは(Independent Financial Advisor)の頭文字を取った略字で、独立系ファイナンシャルアドバイザーのことをいう。特定の商品の販売(保険や不動産など)を目的としていないので、中立的なアドバイスを受けることができる。
専門的な知識とアドバイス
IFAは金融機関などで従事し、金融関係の資格を取得するなど、お金に関する専門知識が豊富な人である。
そのため、専門的な経験を有しており、これをバックボーンに的確なアドバイスをしてもらえる。
個別の状況に応じた最適なプランの提案
こちらもページもそうだが、インターネットのコンテンツやブログなどでは、多数の選択肢と一般論を示すことができるにとどまる。
しかし、退職金に関連する事項については、退職金の額や受け取り方、その他の資産の状況や家族構成、本人の希望など、個別の状況に応じて検討すべきである。
IFAは、一般論ではなく一人一人にとって効果的な資産運用プランを作成・管理することが可能だ。
資産運用計画とは、その名の通り、リターンを最大化し、長期的な財務目標を達成するために必要な投資・管理方法をまとめた計画のことだ。
市場動向の分析や投資に関する判断は難しいが、IFAはこの分野で豊富な経験を持っており、顧客のニーズに合ったプラン作成をサポートしてくれる。
手続きのサポートとアフターケア
退職金を含め、資産形成には様々な手続きがある。IFAはこれらの手続きのサポートと、アフターケアをしてくれる。特に一時金として受け取った後に運用をするような場合、IFAのサポートは心強いものになる。
ご自身に合ったIFAを見つけることができれば、お金に関する心配事が大きく減るはずだ。
しかし自分に合ったIFAを見つけるのは難しい。なぜなら日本でIFAはまだまだ普及しているとはいえないからだ。
そこでおすすめなのは「退職金ナビ」を利用することだ。「退職金ナビ」には全国の優秀なIFAがたくさん登録している。
簡単にインターネットで検索できるので自分に合ったIFAを見つけることができるはずだ。
まとめ
このページでは、退職金に関するランキングを、退職金に関する参考にすることについてお伝えした。
退職金に関する各種ランキングは、読み物として目を引くものだが、実際に自分がもらう退職金に関して利用可能性は低い。退職金や老後資産については、その人の希望や家族構成などが大きく影響するため、個々に考えるべきだろう。
IFAに相談することで、適切な退職金運用方法が見つかる可能性が高い。またIFAに相談することで、専門的な知識を活用し、退職金運用のサポートが受けられるだろう。
マッチングサイト「退職金ナビ」は希望条件を入力することで、自分に適切なIFAを探し出してくれる。
IFAに相談することで、定期預金やその他の運用方法を含む、退職金の運用がスムーズに行えるようになる。
下記のボタンから申し込みを行い、あなたの資産形成に役立ててほしい。
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