- 退職金運用の方法が分からず悩んでいる
- 退職金運用に関して詳しく知りたい
- 誰に相談すればいいのかわからない
退職金の運用や資産形成について考える人が増えている。リタイア後の豊かな生活のため退職金を活用し、将来に備えてようと準備を進めている人も多い。
投資や運用の情報は、ネットやクチコミ等で容易に手にできる。しかし、自分にとって適切なものを選び出すのは難しい。
そこで本記事では、退職金を賢く運用するためのポイントを解説する。
資産形成について、特に退職後に絞った内容で説明していく。具体的には、退職金の基本知識や運用方法、おすすめの運用手段を紹介している。
将来の資産について、さまざまな視点で情報収集したい方はぜひ参考にしてほしい。
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退職金運用の基本知識を理解しよう
初めに退職金と運用について基礎的な部分を解説する。
退職金とは何か?
退職金とは、退職時に支払われる金銭のことだ。定年時に支払われる印象が強いが、自己都合退職や解雇、従業員の死亡時などでも支給される。
退職金制度は、法律では義務付けられていない任意の報酬制度である。支給する場合は企業が支給要件を決定し、就業規則や退職規定に明記する。
終身雇用が中心だった日本では、長期の勤続を奨励するため導入が進んでいたが、現在は導入率や支給額が低下しつつある。
退職金の受け取り方法
退職金の受け取り方は3種類ある。それぞれの特徴や課税方法は次の通りだ。
- 一時金受け取り
- まとめて一括で受け取る。税法上では「退職所得」となる。退職所得控除が利用でき、他の所得と異なる計算方法で課税される。
- 年金受け取り
- 5年や10年など一定の期間をかけて分割で受け取る。受け取っていない部分は会社が運用してくれるため、受取額が増えることもある。税法上は「雑所得」となり、公的年金控除額を差し引いた部分が課税対象となる。
- 一時金受け取りと年金受け取りを併用
- 受け取り方の併用を認めている会社もある。退職所得控除ができる部分まで一時金で受け取り、残りを公的年金控除の範囲内で受け取ると税額を抑えることができる。
運用の目的とリスク許容度を把握する
退職金の主な運用目的は「リタイア後資産寿命を伸ばしつつ豊かに過ごすこと」だ。そのため、大きく増やすのではなく、着実に少しずつ収益を出す方法を取りたい。
「どれだけリスクをとって運用できるのか」という度合いを「リスク許容度」という。リスク許容度は資産状況や運用期間、将来的な資金の必要性などに応じて異なる。
投資商品を選ぶよりもまず、リスク許容度を正しく判断することで適切な運用ができる。
運用方法を選ぶ際のポイント
退職金の運用を選ぶにあたっては、次の3つのポイントが重要だ。
金利・配当・成長性を評価する
運用は資産を増やすためのものであるため、利回りを重視したい。ポイントを次に上げる。
- 金利
- 元本のみに利息がつく単利と、元本にこれまでの利息を合わせた金額に利息がつく複利がある。複利の方が利益は大きくなり、運用期間が長いほど差がつく。
- 配当
- 配当利回りや過去の配当状況を確認する。配当金を主軸とした投資は、長期保有となるため将来の業績も視野に入れておく必要がある。
- 成長性
- 企業の売上高や営業利益、経常利益、製品競争力、商品開発力などをみて、企業の成長性を判断する。短期運用では、業績と株価は連動しないこともあるが、長期運用となると相関関係となることが多い。
手数料や税金の影響を考慮する
運用時のコストについても確認しておこう。
投資信託では、2種類の手数料がかかる。購入時手数料は、ノーロードと言われる0%のものから3%まである。信託報酬は、保有期間中発生し、日割り計算され差引かれる。
年率は年0.1%〜2.5%と幅広い。手数料は、複数の商品と比較し割高ではないか確認すべきだ。
投資信託だけではなく、全ての運用商品の収益には税金がかかる。
売却時と配当・分配金の受け取り時の税率はどちらも20.315%である。なおNISA口座で買付を行っている場合等は非課税扱いとなる。
分散投資の重要性を理解する
運用は、投資種類を複数組み合わせる「分散投資」が非常に有効だ。
1つの運用商品に集中させてしまうと、損失時に資産全体に大きな影響を及ぼしてしまう。さまざまな投資種類に分けて投資をすれば、値下がりの影響が限定され大きな損失を減らすことができる。
組み合わせは、一方の損失を別の資産が補えるよう、値動きが異なるものを組み込むと良い。
例えば、株式と債券、国内投資と海外投資などの組み合わせが考えられる。
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主要な退職金運用の手段
次に、退職金で有効なおすすめの運用方法について紹介する。
定期預金
定期預金は元本割れリスクがほぼなく、安心で利用しやすい。預入期間を自由に選べるので、今後の資金確保やライフプランに合わせた運用が可能だ。
銀行破綻時であっても、預金保険制度によって1,000万円まで保障される。
金融機関によっては退職金を対象とした「特別優遇金利定期」を設けているところもある。
ただし預入期間が数か月のものが多く、満期後は通常の定期預金金利となってしまうため注意したい。
投資信託
投資信託は、運用の専門家が適切な運用先を選び投資をする。運用種類の組み合わせやバランス、売買のタイミングもプロが判断し実施してくれる。
最低投資額が100円など少額から利用でき、投資初心者でも気軽に始められる。
プロに任せる分、購入手数料や信託報酬手数料などがかかるものの、リターンが安定的で着実に資産を増やすことができる。
比較的低リスクで少しずつ利益を積み上げる性質が強く、長期運用と相性の良い選択肢だといえるだろう。
株式・債券
株式は、安く買い高く売れば大きく資産を増やすことができる。買値と売値の差による利益以外にも、配当による利益、国内株式なら株主優待も魅力的だ。
債券は一定期間保有すれば、破綻などが起こらない限り償還時に元本が返ってくるため安定した収益が見込める。
さまざまな商品に投資することが重要だが、どの組み合わせが適切か悩むこともあるだろう。そんな時は資産形成のプロであるIFAに相談する方法もある。
IFA(独立ファイナンシャルアドバイザー)を活用して退職金運用を成功させる
資産形成相談の強い味方であるIFAについて詳しくみていこう。
IFAが提供するサービスの特徴
IFAはファイナンシャルプランナーや証券外務員などの資格を有する、専門的な金融知識を身につけたエキスパートだ。顧客資産のコンサルティングを中心に行い、漠然としたお金の悩みや将来的な不安に対し解決方法を提案している。
金融商品の仲介もできるため、証券や投資信託などの売買も担当し、お金に関する一貫したサービスを提供している。
退職などの大きなライフイベント時こそ、頼りにしたい存在だ。
IFAを選ぶ際のポイント
退職金相談でIFAを選ぶ場合は、幅広い業務に通じているかがポイントだ。
資産運用だけではなく保険や不動産、相続などのアドバイスができる、過去の相談事例が多いIFAが良いだろう。
始めは資産運用だけの相談のつもりでも、ライフステージに応じて複数の相談事が生じ、専門的な手続きが必要になる場合がある。
そのため、税理士や弁護士などと連携できるIFAも心強い。
また、IFAによって対面でのやりとりを重視したり、オンラインでの手軽さに注力していたりとサポートの形が異なる。
自身の希望する形態に応じて選びたい。
IFAと連携して運用プランを立てる
IFAなら個別の相談が気軽にしやすく、独立系であることからフレキシブルな提案やアドバイスが受けられる。
転勤や異動がなく、一生涯の担当として顧客の資産をサポートをしている。長期にわたって資産形成に寄り添え、ひとりひとりにあった精度の高い提案が実現するだろう。
リタイア後の豊かな生活のために、IFAとともにより良い運用戦略を共に模索してみるのはいかがだろうか。
退職金相談で資産形成を最適化
本記事では、退職金運用の基本知識、運用方法選びのポイント、おすすめの運用手段を解説した。
運用にあたっては、投資商品の利回りを意識しながらも、手数料などのコスト面にも気を付けなければならない。商品選びの前に「リスク許容度」の理解が重要であることも紹介した。
より効果的な運用をしたいなら、IFAへの相談も選択肢の1つだ。
IFAなら、投資や運用の専門的な知識を活用し安心した退職金運用を提案できる。個別のアドバイスによる退職金運用を行うことで、資産を増やすチャンスが広がるだろう。
「退職金ナビ」は、信頼できるIFAとのマッチングサービスを提供している。
お悩みを解決し、効果的な退職金運用を実現するために、ぜひ利用を検討してほしい。
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