- 退職金の運用方法に悩んでいる
- リスクを抑えた運用を知りたい
- 専門家の意見が聞きたい
退職を目前に控え退職金をどうするべきか、運用や将来の金融資産について検討する人が増えている。
人生100年時代と言われ、現代では退職後の人生も豊かだ。セカンドライフにもさまざまな選択肢がある。そのため、退職金を適切に運用し、より豊かに自分らしく生きたいと願う人も多いだろう。
本記事では、大切な老後資産を守るため、リスクを抑えた退職金の運用方法と戦略について解説する。また退職金運用の注意点についても盛り込んだ。
退職金に関する運用を様々な視点から知りたい方は、ぜひ参考にしてほしい。
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退職金運用の基本知識
まずは、退職金の概要と運用に当たっての考え方について確認していこう。
退職金とは何か
退職金とは、退職時に勤続年数や役職に応じて支払われる金銭だ。種類は4種類ある。
- 退職一時金制度
- 退職金を一括で受け取る。
- 退職金共済制度
- 事業主が毎月一定の掛け金を支払い退職時に共済から支払いを受ける。中小企業退職金共済など。
- 確定給付企業年金制度
- 保険会社や信託銀行、企業年金基金が運用し、一定期間年金として給付を受ける。
- 確定拠出年金制度
- 企業が毎月掛け金を積み立て、従業員が自らが投資先を決定し運用する。企業型DCと呼ばれる。
適切な運用方法の選択基準
受け取った退職金を老後資産とするためには、預貯金として切り崩していくのではなく、適切な運用法により資産形成していくという選択が必要だ。
ただし、安定的に老後を過ごすのが目的であるため、大きく増やすのではなく、資産寿命を伸ばすという視点を持たなければならない。
定年後は収入が減少、もしくはなくなり、損失を賄うことが難しい。そのため、ハイリスクの運用は避けておくべきだ。
また、運用額については、生活、将来、緊急時の備えに必要な額を差し引いた部分を運用に回すと良い。運用期間は年齢に応じた資金の必要性をシミュレーションし決定しよう。
運用のリスクとリターンのバランス
リスクは損ではなく不確実性であり、価格の振れ幅を指す。また、リターンとは運用で得られる利益のことだ。
リスクが大きければリターンは増加し、逆に小さければ減少するという相関関係がある。バランスの良い運用をするには「逆相関」という関係性に注目すると良い。
例えば、一般に株式と債券の値動きは一方が上がると一方は下がる傾向が強い。つまり、異なる値動きをする資産を組み合わせバランスを取ることが、一つのリスク分散につながる。
退職金運用の主な手法
次に退職金運用の選択肢となる「定期預金」「投資信託」「株式投資」について説明する。
定期預金と投資資産
定期預金の平均金利は0.004%※であり、資産を増やす効果としては薄い。ただし、預金保険制度があり、銀行破綻時でも1,000万円以内の元本と利息が保障されている。資産を安心安全に守ることができる。
有価証券での運用は商品の選択肢が幅広く、目的に応じたものを選択でき、組み合わせも自由だ。利回りは定期預金より高く、資産を増やせる可能性が高い。ただし、元本割れリスクがある。
どちらが優れているというものではなく、運用期間やリスク許容度に応じて、適切に選択したい。
投資信託のメリットとデメリット
投資信託は、投資家から集めた資金をファンドマネージャーが運用し、その利益を投資家に還元するものである。
メリットは、少額でも投資しやすく、専門家が投資をしてくれるため初心者でも安心して任せられる点にある。複数の銘柄に投資するを行うのでリスクを軽減できるほか、分配金の再投資による複利効果も期待できる。
デメリットは、元本保証がない点や、手間がかからない代わりに販売手数料や信託手数料などのコストが高い点だ。また、運用をプロに任せてしまうため投資経験や知識は身につけにくい。
株式投資のリスクとリターン
株式は、各資産の中でもリスクとリターンが大きい。株式投資のリスクは、株価の振れ幅の大きさを指す。要因は主に企業の業績だが、他にも景気や金利、為替の影響も日々受けている。
株式投資のリターンには、配当によるインカムゲインと、株価が上昇することで得られる利益であるキャピタルゲインがある。2つの収益が見込める点で魅力的だが、どちらも確定した利益ではない点に注意したい。
株式投資では、現在の価格だけではなく、過去の株価がどのように変動してきたのかなども注視する必要があるだろう。
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長期的な視点での運用戦略
退職金は長期で運用することを意識してほしい。次に理由を挙げる。
インフレに備える重要性
資産形成では継続的に物価が上がるインフレの問題を避けては通れない。近年も円相場の影響でインフレが経済に大きな影響を与えている。インフレが続くと現金の価値が下落し、預金のままでは資産が増えるどころか目減りする可能性もある。
このような局面においては、インフレ対策に有効な投資をすることが求められる。例えば、価格転嫁力のある優良な企業株式の保有などが選択肢となる。商品やサービス価格がインフレに応じて適切に上げることができていれば、その企業の売上や利益増加と連動し、株価の上昇が見込まれるためだ。
その他、有事の際に価値が上昇する金などの実物資産の保有も有効だ。
資産の分散投資の効果
株式、債券、不動産、金などの多様な資産の保有や、国内外の異なる地域への分散投資は、リスク分散の観点で非常に有効である。
全体資産の投資先を少しずつ分けることで、値下がりの影響が限定され大きな損失を減らすことができる。
ポートフォリオの作成にあたっては一方の損失を別の資産が補えるよう、値動きが異なるものを組み込むのが基本だ。
定期的な資産見直しの必要性
投資商品は豊富にあり、その膨大な種類と多様性を前に戸惑う人も多いだろう。理想のポートフォリオを作り上げたとしても、それで完成ではない。
商品の価値、運用パフォーマンスや外部環境は日々変化していく。
また、投資をする自身の運用ニーズも時間とともに変わっていく。
投資運用は長期で行いながら、定期的に見直しを行い、適宜組み合わせを変更する必要もあるだろう。
このような運用戦略の構築にあたっては、IFAというお金のプロの力を借りるという選択肢もある。
IFAに相談して退職金運用を成功させる
IFAとは、独立系ファイナンシャル・アドバイザーのことだ。退職金の運用方法についても相談を行っている。
IFAが提供する専門的なアドバイス
IFAは銀行や証券会社から独立した立場にあり、専門的な金融知識を身につけたエキスパートだ。特定の金融機関に属さない中立的な立場から、真に顧客ニーズに合った資産運用を提案している。
FPとは異なり金融商品の仲介も可能であるため、アドバイスだけに留まらず、証券や投資信託などの売買も担当している。
IFAと共に立てる運用プラン
退職金は金額が大きく、今後の生活や余暇を支える大切な資産だ。一方で賞与以上の大きな金額が一度に支給されることから、どう管理すれば良いのか悩むことも多い。
そのため、退職金をIFAと共に管理し運用している人は増加傾向にある。退職を事前に控え、今後の運用プランを事前に相談する人もいるようだ。
個別の相談が気軽にしやすく、独立系であることからフレキシブルな提案やアドバイスが受けられるのが魅力だ。
IFAを活用するメリットと選び方
IFAは複数の証券会社と販売提携を結ぶ。特定の証券会社に属していないため、販売方針やノルマの縛りがなく顧客にふさわしい金融商品や運用方法を提案が可能だ。
IFAを選ぶ際は、質問に的確に回答できる人物を選ぶべきだ。証券アナリストや上位のFP資格などを保有している場合、知識が担保されていると判断できるだろう。
ただし金融商品は豊富であり、上場株式は3,800銘柄以上※1、投資信託は5,800種類以上※2ある。質問に即答できなくても、確認や調査後の回答が早い人は、今後担当するにあたって信頼できるだろう。
また、得意分野もそれぞれ異なる。自分がどの分野のアドバイスを中心に求めているかも判断の基準となる。
専門アドバイザーによる退職金運用
今回は、退職金の運用方法について解説した。
退職金の支給は人生で何度もあるものではなく、その運用方法も経験による知識やノウハウの蓄積が難しい。
そのため、まずは事前に基本知識を身につけることが大切だ。そして、さまざまな手法を組み合わせ、運用のリスクを抑えつつ長期的な視点で運用することが成功への近道であるといえる。また、成功率をより高める手段として、専門家に味方になってもらうというのも戦略の1つだ。
お金のプロであるIFAに相談することで、投資や運用の専門的な知識を活用し安心した退職金運用が可能になる。
退職金運用に関する個別の悩みや疑問が解決し、あなたに適切な運用方法が見つかるだろう。
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