- 教員の退職金に関する情報が知りたい
- 退職金を最大限に活用する方法を知りたい
- 教員の将来設計に役立つ情報を得たい
総務省が5年に1回の頻度で実施する「地方公務員給与実態調査」によると、公立教員が定年退職する場合の退職金平均額は「約2,417万円」だ。
しかし、教員といってもさまざまで「私立」と「公立」、小学校や大学など、「校種」により退職金額は異なる傾向にある。
そこで本記事では、「教員の退職金情報」や「退職金を活用する方法」などについて、詳しく解説していく。
「もらえる退職金の目安」や「将来設計に役立つ情報」を知りたい教員関係者の方は、ぜひ参考にしてみてはいかがだろうか。
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教員の退職金の仕組みとその特徴
まずは、「教員の退職金の仕組み」や「教員の退職金の特徴」について解説する。
教員の退職金計算方法
教員の退職金は、「基本額+調整額」で計算する。
基本額の計算方法は、以下のとおりだ。
俸給とは、正規の勤務に対する報酬で、職務の複雑さや困難の度合いに応じて定められる。
以下の表は2022年に総務省が発表した「地方公務員給与実態調査結果」による教員の平均月額給与だ。
教員の月額平均給与は、高等学校の場合40万9,175円、中学校と小学校では 39万2,542円となっている。
2021年と比べ2022年は、小学校、中学校、高校の教員とも、月額給与がわずかに減少した。
教員の退職金を計算するうえで、ぜひ参考にしていただきたい。
また、教員の退職金調整額は、退職理由と勤続年数に応じて異なる。
以下の表は、退職金の調整月額を示したものだ。
また、退職金の計算の際、調整額が半額になる公立教員は次のとおりだ。
- 勤続10年~24年の自己都合退職
- 勤続4年以下の自己都合退職者以外
- 出典:人事院「退職手当制度の概要」
- 出典:人事院「国家公務員退職手当支給率早見表」
- 出典:総務省「退職手当の調整額について」
- 出典:総務省「令和3年地方公務員給与の実態 退職手当額」
- 出典:総務省「令和4年地方公務員給与実態調査結果」
教員退職金の支給条件
公立教員の場合、以下の条件に当てはまると退職金は支給されない。
- 失職した
- 懲戒免職を受けた
- 勤続期間が6カ月以下
私立教員は、勤務先の学校により退職金の支給条件が異なるため、雇用契約書や就業規則などを確認しておこう。
以下は、公益財団法人私立大学退職金財団による調査結果で「退職金支給のために必要な在籍期間」を示している。
公立と私立の違いとは?
教員の退職金は、公立より私立の方が多いケースもある。
なぜなら、退職金の計算に用いられる月給が、公立よりも私立の方が若干多いことがあるからだ。
しかし、定年退職金平均額は、公立教員は「約2,417万円」だが、私立教員の場合「約1,800万〜約2,300万円」ほどだとされている。
校種や勤続年数、実績などに応じて「教員の退職金は変動する」ため、勤務状況により金額に差が生じることを念頭に置いておこう。
退職金と税金の関係を理解しよう
残念ながら、退職金で得た金額をそのまま自分の資産とすることはできない。
退職金から税金が差し引かれた後の、残りの金額が手元に入ってくる。
そこでこの章では、教員の退職金に関係のある、「税金の種類」「退職所得の計算方法」「節税のポイント」について詳しく解説していく。
退職金にかかる税金の種類
教員が、退職金を一括で受け取る際にかかる税金は「退職所得」だ。
通常、所得が増えると税金も増える傾向にあるが、退職金を一括で受け取る選択をする場合は例外となる。
退職金の一括受け取りにより、他の所得と合算せずに、退職金に対して退職所得控除が受けられるのだ。
なお、退職金を「年金」として分割で受け取る方法もあるが、その場合は「公的年金等控除」が適用される。
公的年金等控除は「公的年金」や「確定拠出年金」も対象となるため、控除額がオーバーすることがある。
そのため、退職金を分割で受け取ると、一括で受け取るよりも節税効果が低くなるケースがあるので、双方の控除額を比較して、手取りが多くなる方を選択するようにしよう。
退職所得の計算方法
退職所得の計算方法は、役職により主に2種類ある。
- 一般退職手当=(一般退職手当等の収入金額-退職所得控除額)×0.5
- 特定役員退職手当=特定役員退職手当等の収入金額-退職所得控除額
なお「退職所得控除額」と「税率」は以下のとおりだ。
税金節約のためのポイント
退職金の税金節約のためのポイントは、退職所得控除を受けることだ。
通常、収入と共に税金も増える。
しかし、退職金の場合は、退職金所得控除により、他の収入と分けて税金を算出できるのだ。
退職所得控除を受けるには、「退職所得の受給に関する申告書」を勤務先の学校に提出しなければならない。
「退職所得の受給に関する申告書」は、退職金を支払う側から退職者へ配布されるケースが多い。
もし「退職所得の受給に関する申告書」が配布されない場合は、自分で国税庁のホームページからダウンロードして、忘れずに提出するようにしよう。
「退職所得の受給に関する申告書」を勤務先に提出し忘れると、税金を多く支払うことになる。
多く払い過ぎた税金を取り戻すには、確定申告が必要だ。
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教員の退職金を賢く活用する方法
教員の退職金を賢く活用するには、「運用」と「キャリアプランニング」が重要となる。
退職金活用の注意点と対策についても解説しているので、ぜひ参考にしてほしい。
退職金の運用術
退職金の運用のポイントは、「時間を味方につける」ことだ。
下記のイメージ図をご覧いただくとわかるとおり、短期間で売買を繰り返すよりも、長期運用の方がリスクが低減されやすい。
なかには「60代から長期運用なんて…」と思う方もいるかもしれないが、いまや人生100年時代であることを思い出してほしい。
女性の2人に1人、男性の4人に1人は、90歳まで生きる可能性があるのだ。
退職後のキャリアプランニング
退職後の生活だけでなく、夢や理想について考えることを「キャリアプランニング」という。
日本人の平均寿命は伸びており、公益財団法人生命保険文化センターの調査では、「退職後の平均余生は約19年〜約24年ほど」とされている。
ただし、あくまでも平均余生なので、もっと長生きする人もいるだろう。
退職後の余生は長いため、ぜひあなたの夢や理想について考えてみてほしい。
「退職後に必要な老後資金」については、下記の記事にて解説している。
退職金活用の注意点と対策
金融庁の金融広報中央委員会の調査によると、資産形成の正しい知識を有する人は2022年において、わずか54.7%しかいなかった。
日本では高校から金融教育が義務化されるようになったり、資産形成に興味を示す人が増えたりしている。
しかし、資産形成における金融リテラシーの正答率は、2016年〜2022年で54%代をキープしたまま推移しているのが現状だ。
つまり、残念ながら2022年までの6年間で「金融や経済に関する知識と判断力がある人」は増えていない。
そのため、教員の退職金運用を行う際は、個人の見解だけで判断するのではなく、専門家の意見も参考にしたほうがいい。
教員の退職金問題はどこに相談するべきか
教員の退職金額や支給条件は、自治体や校種により異なる。
そのため、教員が退職後の生活設計を立てるには、まず「退職金の支給額」や「退職金に関する税金」の計算が必要だが、それには退職金についての専門知識が不可欠である。
教員の退職金についての悩みを相談するのに、おすすめなのはIFAだ。
独立系ファイナンシャルアドバイザー(IFA)は、教員の退職金問題を解決に導く退職金運用のプロで、退職金の計算や税制だけでなく、金融や経済などの専門知識を備えている。
ここからは、IFAが提供するサービスやメリット、信頼できるIFAの見つけ方について詳しく解説していく。
IFAが提供するサービスとメリット
教員の退職金問題についてIFAが提供できるサービスは、税制や市場動向をもとにした退職金運用方法の提案だ。
また、IFAはライフプランのシュミレーションを行う専門家でもある。
そのため、教員を退職した後の生活や夢について、一人ひとりに合わせた現実的なアドバイスを提供できる。
そのうえ、金融機関の社員とは異なり、IFAは転勤がないため、年月の経過とともに変化するライフスタイルや悩みに対し、長期に渡ってサポートしてもらえるメリットがある。
退職金問題に対するIFAのアプローチ
退職金運用は、金融市場や世界情勢の影響を受けるため、幅広い情報を収集しなくてはならない。
専門家であるIFAは、金融市場や世界情勢、経済状況など多角的な視点から、教員の退職金に適した運用方法をアドバイスしてくれる。
さらにIFAは、退職金にかかわる法改正や税制にも詳しい。
そのため、疑問に感じていることをそのままにせず、退職金の運用方法を個人で判断する前に、IFAに質問しよう。
信頼できるIFAの見つけ方
退職金を日々の生活や将来に備えて活用するには、専門知識が必要となる。
IFAは退職金問題のプロだが、その中から自分に合った信頼できるIFAを探すのは大変だ。
IFAのマッチングサービスである「退職金ナビ」を利用すると、無料で自分に合ったIFAを探せる。
「退職金ナビ」は相談内容や資産状況などを入力することで、あなたの条件にあったIFAを紹介してくれる。
退職金に関する悩みを相談したい方は、ぜひ退職金ナビを活用してみてはいかがだろうか。
まとめ
本記事では、「教員退職金の仕組みや特徴」「退職金の税金」「退職金の賢い活用方法」について解説した。
「教員の退職金」のポイントは次のとおりだ。
- 教員の退職金は、勤続年数や功績だけでなく、校種により異なる。
- 退職金の計算には「月給」が用いられるため、公立教員よりも、月給がやや高い私立教員の方が退職金額が多いケースがある。
- 公立教員の定年退職金平均額は「約2,417万円」、私立教員の場合「約1,800万〜約2,300円」。
- 退職金を節税するには「退職所得の受給に関する申告書」を勤務先に提出しなければならない。
なお、金融庁の調査では、資産形成の正しい知識を有する人は、わずか54.7%しかいない。
そのため、大切な退職金を自分だけの判断で運用する前に、まずは専門家の客観的な見解にも耳を傾けてみよう。
IFAは「退職金運用の専門家」である。
相談することで、資産形成の大きな助けとなるであろう。
IFAにまだ相談したことがない教員の方は、マッチングサービスである「退職金ナビ」の利用がおすすめである。
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